慢性疲労だけどなんとか精神力でもっています

茂木のりこ詩集「鎮魂歌」より

汲む  〜Y.Yに〜

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立ち居振舞の美しい女の人に会いました
そのひとは私の背伸びを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を
何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどきまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震えるアンテナが隠されている きっと・・・
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました

たちかえり
今もときどき その意味を
ひっそり汲むことがあるのです

抜粋終了

私にもこうゆう女の人になりたいという唯一の人がいます。元同僚の先輩の先生です。一見守ってあげたくなるような感じなんだけれど、しなる枝のような精神力をもっている女の人です。その人との出会いは私の生き方を確実に変えていっています。
一度ぽきんと折れてしまった私の枝にも添え木をしてなんとか生きていけそうです。

今日授業中に久し振りにパニック発作になりました。汗はだらだらして手足は冷たくなってきて。過呼吸は薬で抑えたけれど、なんとかおさまりましたが。疲れました。原因は慢性疲労に睡眠部不足ですね。今日はもう寝ます・・・